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卒業



言いたくて
言えなかったことは
たくさんあるの
君の笑顔を
壊したくなくて
こんなやさしい関係を
崩したくなくて
どうしても
言えなかった

何も言わないで
君から離れてく
あたしを
どうか許してください
君が思うほど
あたし、強くない
けど
君から守られなくちゃならないほど
あたし、弱くない

最後にも一度
すきって言いたかったなぁ
めちゃめちゃに抱きしめて
キスをしたかった
だけどおしまい
何も言わないまま
あたし、君から、卒業します。






大切な人。  恋愛

せつない音譜



恋をした

届かないはずの
あたしの気持ちは
いつしか
君の気持ちと
溶け合って
触れ合って
うつくしい音を奏でた

はじめて手を繋いだときのときめき
くちづけた日の戸惑いとしあわせ
伝えきれない想いに喧嘩した夜の涙
思わず抱きついた背中の大きさとあたたかさ
一緒にごはんするときの笑顔と食器の奏でる音
たくさんのお喋りとふざけながら歩く帰り道
君がいなかったときの悲しさとせつなさと息苦しさ
ただひたすらに恋しく思う夜のため息
抱きしめられてうたた寝する日の穏やかな鼓動

平凡な毎日のすべてが
五線譜の上で
あたらしいメロディを作り出す

そして
君がこのまま
いなくなっても

せつない音譜は
いつまでも
うつくしいメロディを
奏でつづける





大切な人。  恋愛

ごめんね。



本当は打ち明けるつもりじゃなかった
困らせることわかっていたから
だけど
口からこぼれ落ちた
「君を守りたい」
どこまでも真っ白だった

今も思っているの
「君を守りたい」
あたしにできることなんて
本当にちっぽけだけど
むしろ
迷惑かもしれないけれど
君のためなら
何だってできると思っていたから

だけど
君を諦めることだけは
できなかったんだ
ごめんね、
ごめんね、
あたしの中に
君と過ごした綺麗な日々が
積み重なって
手放したくない

だからごめんね
約束守れない
「君を守れない」
側にいることは
君の幸せじゃないから

ごめんね
遠くから
君の幸せを祈るよ
あたしにはもう何もできない
君の側を離れること以外
思いつかない




大切な人。  恋愛

雪。



思い出せば
前の冬、
雪が全部融けるころ
君への気持ちに気づいたのでしたね

不器用に心を寄り添わせて
過ごした春の日
喧嘩して泣きじゃくった
夏の夜
秋風が吹きはじめるころ
君は離れてゆき
もう君には逢えないと思った
初雪のころ

だけど
再び出逢えたやさしい手

降り積もってゆく雪
同じだけの想いを
重ねてゆきましょう

この雪が融けても
想いは消えてなくならない
おねがい、ぎゅってして?
もう、寒くならないように





想い  恋愛

謝っても許さない。



ごめんね
なんて
言わないで
謝ってほしいわけじゃない
自分がなんだか
惨めになるから
君がどんなに冷たくても
あたしにとっては
逢えただけでうれしかったんだ
そんな想いを
踏みにじらないで
そのことは
謝っても許さない
許さないけど
君の顔を見たら
きっと
何もかもを許してしまう





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後悔



やらないで後悔するより
やって後悔する方がいい

だけどホントは
君と出逢ってしまったことを
後悔してるのかもしれない




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ミルクティ



ミルクティの湯気をはさんで
見つめる君の笑顔は
なんだかいつもより
ずっとやさしくて
胸がきゅっとした




片想い  恋愛



ときどき行く本屋さんで、彼はバイトをしていた。
ネームプレートにひらがなで「みやもと」って書いてあった。

どんなひとなのか、そんなことはわからない。
だけど、文庫本にカバーをつけてくれる手が、誰よりもやさしかった。
おつりをもらうときに、指先が触れて、どきどきした。
本屋さんに行ったときに彼がいると、心がぽぅっと温かくなった。

だけど、いつの間にか「みやもと」さんは、そこの本屋さんからいなくなった。
いつ行っても、姿を見なくなった。
雑に折られたブックカバーを見るたびに、彼に逢いたくなった。
彼のやさしい手で、カバーを折ってもらいたかった。
今、あのやさしい手は、何をしているのだろう。
違う本屋さんで誰かにカバーを折っているかもしれない。Tシャツを折りたたんでいるかもしれない。お魚をさばいているかもしれない。女の子の髪の毛を梳いているかもしれない。
何でもいい、やさしい手にふさわしいことをしていればいい。
彼のことを考えると、ふんわり口元に笑顔が浮かぶ。

もしも。
もしもだけど、お話しする機会があったら、どうしよう。
こんなにも微笑みをくれた人に、何かお返しをあげたい。
自然に、彼が笑顔になってくれるように。
思い出すたび微笑んでくれるような、彼の手のような、やさしいお返しを。

クリスマス近く、にぎわう街。
色とりどりの電飾に飾られた道の向こうに、見慣れた横顔を見つけた。
誰かを待っているふうでもない、ひとりでぼんやりと歩いている。
彼だ、と思ったときには、彼の前に飛び出していた。
「30分だけ、恋人になってください」
自分でも思いがけなかった言葉。
恋人になりたいだなんて思っていなかった。でも、もしかして、深層心理だったのかな、わからないけれど。
驚きながらも頷いてくれた彼を見て、思った。
そのときがきたんだ。
絶対に、もらった分は、返そう。微笑みのクリスマスプレゼント。
彼の手をとって、歩き出す。
このやさしい手に、30分、いったい何から返そうか。






つぶやき  恋愛

キセキ



広い宇宙の中で
君と出逢えた奇跡
同じ時代に生まれて
それぞれの人生を過ごすなかの
ひとときの交差
ようやく巡り合えた運命
気づくことができた奇跡
君の手に触れたとき
わかったの あたしの気持ち
押さえきれない想いを
君が笑顔で抱きしめてくれた
聖なる夜
こんな奇跡




大切な人。  恋愛

TONIGHT



逢いたかったんだ
今夜は
今夜だけは
全部忘れて
一緒にいたかったんだ
それ以上
わがまま言わないから
お願い
そばにいて




想い  恋愛

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